このサイトでは空き巣・泥棒に関してまとめていますのでこの本の感想もそこだけに絞って残しておきたいと思います。
この本は防犯を高額、心理学、地理学など様々なアプローチで解説しています。空き巣に関しては第2部「犯罪を分析する」→第3章「犯罪を空間的に分析する」→2節「犯罪発生空間の分析-侵窃盗」の箇所が該当します。
大事な所だけまとめると
■犯人の検挙率は多罪種と比較すると低い
■同一罪種における再犯率が高い
■侵入窃盗事件においては、犯人と被害者の間に面識がなく、被害者の人間関係から犯人を探し出すことが不可能な場合がほとんどであることから、住民による防犯対策が重要である
■犯罪発生件数は一戸建住宅が約半数をしめる
■侵入盗犯が留意する点は
①居住者在宅の有無、②裕福さ、③家屋設計、④防犯設備
■侵入窃盗犯にとっては、①低いリスクで、②最大報酬が得られる対象が、犯行を行ううえで望ましい。特に①を重視する。
■安全な家屋づくりはどうあるべきか?
→監視性(防犯センサー、家屋のまわりの砂利、犬)、視認性(塀などで囲わない)、抵抗性(鍵を増やす、戸締りをきちんとする、ガラスを強固にする)、報酬性(裕福そうに見せない)
となっています。どれもうなずけるものばかりです。空き巣犯は他の犯罪(殺人や強姦)などに比べて心理的な動機があまりないのが特徴です。冷静に犯罪を犯しているわけです。
その分リスクがなるべく低い家屋を狙ったりするので逆にいえばリスクを犯人が感じるような家にすればいいということですね。
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